

今、日本の宿泊施設には旅館、ペンション、ホテルなど様々なカテゴリーが存在しています。その中でオーベルジュというカテゴリーがあります。
オーベルジュとは「宿泊施設がついたレストラン」のことで本来フランスから発祥したものです。その土地の素材を活かした、シェフの手の込んだ料理をゆったりとした気分で楽しみ、また宿泊もできるというもので、ペンション、ホテルなどのカテゴリーとは違い、「泊まること」ではなく、「食事をすること」に重きがおかれたスタイルのことです。
オーナーシェフの私は20代からフレンチの道に入り、98年に東京からここ車山高原に移り、オーベルジュ ラ・メイジュをオープンしました。
野菜の宝庫であるこの土地に店を構えたことが、かつてなく素材と向き合い考える機会を与えてくれました。
今、足元にあるものに好奇心を持ち、いつも何かを感じること、まっさらな気持ちで素材を捉え直すことの大切さ、そして素材それぞれの放つ個性を繊細に受け止め、日本人としての味覚や自然観を表現し、それをフランス料理にどう結びつけるか、郷の素材に従い自分を飾らず、偽らず素直にこの土地らしい料理を作ること、そんな事をこの土地が教えてくれました。
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